烏、恋歌(からす、こいうた)

空見上げ 追いかけた
地に降りて 離れ見た

よく似てる 烏だね
黒の羽根、黒の陰

ただ、あまたで補えぬ
笑みで白くなれぬのなら

少しだけの祈り
剥されて、轢き千切られるよ
戸惑いと沈み逝く脚
失えぬ運命(さだめ)に
捨てた歯を拾うより憐れな
墜落の手を伸ばせば、「もう一つ」と続いて

何気なき乾く気(き)に
吐息かけ包めたら
瞳から裂け出した
芽を拡げ、蕾まで

何故、禁じられる時に
愛は近寄る、悪戯な

唯一の隙間を
埋めるような羽根の動かし方
近附いて、僅か離れて
在り余る烏の
ただ一つ、受けるは金縛り
墜落の、渦に飛び込み、なぜ苦しむの、傍で
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by gallery_isolate | 2009-06-16 08:59 | lyric(詞) | Comments(0)