懐古

東への未練を左手に抱えながら
枝別れした人生の一方を選び
迷い子のようにこの場所に流れ着いた

美しい自由を手にする勇気もなく
目の前の砂すらこの指をすり抜け

藍色の空に溶け込みながら
あの山を越えていく鳥を見つめていた

見えない波が線を繋いでいく現代(いま)だから
喜びと共に未来を拓く扉を磨きながら
幾千もの思いを折り鶴のような言葉にして
この空へ放っていきたい

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by gallery_isolate | 2017-09-26 19:33 | prose poetry(散文詩) | Comments(0)