カテゴリ:prose poetry(散文詩)( 213 )

近道への扉

複雑化は意図せず起こりうるが
単純化は常に判断を必要とする

出来る限り単純化することで
次の判断への近道が現れる

今から何かを導きたいなら
先ず目の前の道を開きなさい
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by gallery_isolate | 2017-06-17 07:19 | prose poetry(散文詩) | Comments(0)

交差点

停車中
向かいに僕のと同じ車が停まっている
みな、違う人生を歩んでいても
あの車内にいる人は
僕と同じような空間の中で
同じようなエンジン音を鳴らしながら
同じタイミングまで車を停めている
見ず知らずのあの人と
少しだけ似た人生を歩んでいる気がした

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by gallery_isolate | 2017-06-09 17:52 | prose poetry(散文詩) | Comments(0)

さかはさか

この坂を上り続ければ、どんな光が射すのだろうか

終わりとその先が見えない上り坂は、辛い


この坂を転げ落ちたら、どんな闇が待ち受けるのか

終わりとその先が見えない下り坂は、辛い



それでも私たちはどんな坂でも
時に糧とし、時に楽しみながら

生きている
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by gallery_isolate | 2017-06-08 23:00 | prose poetry(散文詩) | Comments(0)

選択

今乗車しているこの路線に下り線などない

乗客は皆、そのことを知っているようで判ってはいない


そんな一方通行の旅で立ち寄る停車駅で時より

乗り換え車両が待ち受けている


ホームの向かいにあるその車両への接続を選ぶのか否か


今乗車しているこの路線に下り線などない

乗客は皆、そのことを知っているようで判ってはいない

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by gallery_isolate | 2017-06-06 19:31 | prose poetry(散文詩) | Comments(0)

氷の人、氷の時

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冷徹な人
冷酷な人

きっとその人は氷の人

氷だから、冷たくないと
自分を保てなくなるのだろう


冷徹な人
冷酷な人

きっとその時は氷の時

氷にならざるを得なかった
理由がきっとあるのだろう



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by gallery_isolate | 2017-05-31 13:02 | prose poetry(散文詩) | Comments(0)

きっかけ

小石が生んだ波紋や
衝撃が生んだ荒波で
心の水面が動くとき
表現活動が生まれる

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by gallery_isolate | 2017-05-22 19:05 | prose poetry(散文詩) | Comments(0)

熱を帯びる

一、方法

いつも使っている水道で手を洗う
思った通り今日は水が冷たく感じる

いつも聴くお気に入りの歌を流す
思った通り今日はその歌がスロウに聴こえる

日常と違う蛇口をひねれば
初めて聴く歌を耳にすれば
それはそういうものなんだと思うに過ぎなかっただろう

いつもの行為だからこそ
覚えた違和感が教えてくれること

今日は体温が高い


二、回想

予感は結果より随分先に訪れる
体温計にはまだ現れていない

首の内部だけが熱を帯びてくる
体温計にはまだ現れていない

「資格が無くても資格保有者よりしっかりしている」
そんな戯言は呆れるほどに苦しい笑い話だけれど

体温計にまだ現れてくれなかった体の熱さを
担任に訴えることができなかったもどかしさを思い出した

今日は体温が高い


三、拍動

歌がスロウに聴こえる現象は
拍動の速さと関係がある気がする

これが正であれば
僕が愛する疾走感のある歌は
彼にとってミドルテンポかもしれないし
甲高い彼女の声が
他人の耳には心地よいトーンなのかもしれない

「いいね」と共感し合っていたのは
同じ対象に対して違う印象を抱いていたのかもしれない

嗚呼いろんな考えが頭をめぐって整理がつかない、なぜなら

今日は体温が高い

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by gallery_isolate | 2017-05-16 17:57 | prose poetry(散文詩) | Comments(0)

頭の音から根を探す

頭の中でざわざわと音がするなら
ペンを手に、その音を文字で表してみよう

ざわざわと音を立てていた
葉っぱの姿が表れてくるだろう


単に散らばっているように見える葉を
感じ取った法則のままに並べてあげよう

整理された葉の隙間から
枝や幹の姿が現れてくるだろう


見えてきた幹から視線を落として
根っこの存在を感じてみよう

頭の中の音は消えて
あなたの心が洗われていくだろう

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by gallery_isolate | 2017-05-12 22:00 | prose poetry(散文詩) | Comments(0)

自分第一の花

風向きだけを条件に
なりふり構わず移り棲み

名前を踏み台にして
都の高みに登り詰めたら

正義の味方のふりをして
自分の味方を増やし続け

正義のためだと旗振りをして
真逆の信号を発信する

その花は緑色の絵の具で
灰色を黒く塗り潰すんだ
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by gallery_isolate | 2017-05-10 19:59 | prose poetry(散文詩) | Comments(0)

青の不思議

曇り空から始まったある日のこと

午後からの思いもよらぬ晴天に心が躍り
我が子を思い切り高くあげ
青空を背景に写真を撮りました

これまでで一番の出来ともいえる写真を見ながら
ふと不思議に思ったことがあります


悲しみや冷たさを連想させる青色が
どうして幸せを演出できたのだろう


同じ絵の中に魔女と少女が描かれただまし絵のように
この空の青も、その見方によって悲しみの青になるのでしょうか

だとしたら
悲しみの青も、その見方によって幸せの青に変えられるといいですね

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by gallery_isolate | 2017-05-08 18:08 | prose poetry(散文詩) | Comments(0)