カテゴリ:prose poetry(散文詩)( 222 )

シーソーの向こう側に

傾いたシーソーがある
私は既に座っているし
共に乗りたい人ならば
既に決まっているのに

何故あなたは乗らないの
どうして心を開けないの
私の意図に背くあなたを
あの日寂しく思っていた

だけど

私がひとり沈みすぎてて
先の椅子を高くしていた
こんな事に気づくだけで
すぐにゆりかごになれた

沈んだ日があったなら
少し腰をあげてみよう
きっと誰か来てくれる
シーソーの向こう側に
[PR]
by gallery_isolate | 2008-09-27 09:30 | prose poetry(散文詩) | Comments(0)

歌が生み出す予感

人が歌う、その声を聞いて
思い出すのは一月のやり取り

日記をつけられない僕は
何かに助けられてしか思い出せない
記憶も、僕の想いも、僕が想像したあの人の思いも

引き金をひかれて無造作に電話を手に取った

遠くてもいい、すぐに会えなくてもいい
僕は物理的でない距離をを求めている

そしたらどうだろう?

知らないうちに近くの空間で呼吸をしていた

市外局番もいらなかった
実はどこかで、すれ違ってた?

ここから何かが、始まるかもしれない

ノートを振り返るよりも
きっと感覚的で運命的な、
つながりが生み出された瞬間だった
[PR]
by gallery_isolate | 2008-09-27 00:24 | prose poetry(散文詩) | Comments(0)

第三選択肢

久々に抱いたこの感覚
震える両足と
服ですら感じる鼓動に
今を生かされていることを自覚する

ただ逃げたいと思う気持ちに
どこから逃げたいのかと心に問えば
その心は、場所か時間か世かはわからない

出発地点によってその行為が決まる
脱出か、逃避か、それとも…

今から長い夜が始まる
夜に何度も夢、現れる
夢に無限な悔い繰り返す
悔いは時間を伸長する

今から短い夜を迎える
夜の終わりにある朝、怯える
朝にならぬよう祈り続ける
祈りは時間を圧縮する

目覚めたくない
目覚めるのが怖い
場所からの脱出か、時間からの逃避か、それとも…
[PR]
by gallery_isolate | 2008-09-25 01:08 | prose poetry(散文詩) | Comments(0)

僕が恋愛を描くなら

たとえば、

異性と付き合うときの
大きな楽しみの一つは

会う約束した時に見られる
彼女の「今日のための服装」

この瞬間のために選んだ想いを想像するし
服の色はその日のイメージカラーにもなる

装いはきっと、秘めた感情を形にするから
結ばれたその日から、見逃せなくなるんだ
[PR]
by gallery_isolate | 2008-09-23 18:17 | prose poetry(散文詩) | Comments(0)

僕、裸、恣意、装意

私装の一に、微意識という織り方があり、
僅かな擦れに絶対的な悦びを覚うる感覚を纏う
和音ではない音の重なりに抱く幸福にも似た、
目で見、耳で聞く者には伝わらぬ"間隔"

許されえぬ方角に向かい、純粋である心を表す
[PR]
by gallery_isolate | 2008-09-21 16:02 | prose poetry(散文詩) | Comments(0)

いつも

ペンを片手に不要になった紙に息を吹きかけたり
白い画面を前に黒のキーで心の色を彩ったり
時には相手と声でつながれるそれに自分をメモしたり

アプローチの術ならいくらでもあって
その道に足を踏み入れれば最後まで歩み通す
そしていつにおいても揺るがないのは
誰かを想って綴るとき、一番心がこもること

その瞬間こそが楽しく
生み出せる一枚がすごく嬉しい
[PR]
by gallery_isolate | 2008-09-18 05:28 | prose poetry(散文詩) | Comments(0)

あの人は今夜来るんじゃないかしら
二週間おきほどで来ている馴染みの彼
こんな店に一人で来る人、昔よりは増えているけど
必死な形相の後に見られる恍惚の表情は
決して店を出る時には隠すわね
多人数で来る時とは違って
誰ともその快楽を分かち合うことなく
自分だけの空間と幸福を楽しんでるのね

今晩あたり立ち寄ってみようか
そろそろ発散しないと弾けそうだからな
この前仲間と五人で来たときも
やはり思い通りのコースは描けなかったし
今まで経験しなかった女性を選んで
今日は思いっきり声を出す
絶頂の果てを経験できれば
確かにそれは気分がよく
一種の達成感を覚えられるから、
次来る時はその先を超えたいと思うんだね

君は今、どんな行為を想像してる?
喜べた君には、僕からの好意として。
ただ僕が意味していたのは
ただの「エスカレーションを楽しむ人から」。
[PR]
by gallery_isolate | 2008-09-17 00:26 | prose poetry(散文詩) | Comments(0)

近い未来暗い視界

ねぇ、ホシってなんなのー?

星?星は宇宙に存在する、光を放つだな…

へーすごいね。いつごろ発見されたの?

どういうことだい?

だって昔は宇宙に行ける技術がなかったんたんでしょう?

…あ、なるほど。昔はね何もしなくても夜に見上げれば見れたんだよ。

それは無理だよ、こんなに離れてるのに!

でも月はいつも見られるだろう?

だってそれは、月は月だもん!
[PR]
by gallery_isolate | 2008-09-15 10:54 | prose poetry(散文詩) | Comments(0)

そのとき、家だった

※整備した
確認した
通り抜けた
乗り込んだ
加速した
浮いた
立ち上がった
前進した
傷付けた
横取りした
握った
変更した
突っ込んだ※



伝えた
集まった
崩れた
残された

僕は、
覚えてる。

そのとき、
家だった
[PR]
by gallery_isolate | 2008-09-11 00:45 | prose poetry(散文詩) | Comments(0)

シキサイ

二五〇日も過ぎたあたりで
また視界が紅く染められし季節(とき)がきた

育ちの故郷で、
その暮らしの終わりを予感させた紅は
後の白から緑への変貌を匂わせながらも
胸を痛く絞めつけた

もし葉の月が終、長の月が始の季節であれば
こんな想いも抱かなかっただろうか

愚かなことを考えながらも
そこに意識と色彩の繋がりを察し
以上、逃げ出せないとわかったから

また今年も、 同じ痛みを想う週間を泳いでいくのだろうとも悟れた

そして六〇日も過ぎたあたりには
視界が白く染まりし季節がきて
眼前の色彩が脳裏に焼きつくのか、

二カ月の紅海の意識は何もなかったように
異質のそれと代わり

桃色色付き始めれば、
物理的な別れの季節を迎える
[PR]
by gallery_isolate | 2008-09-09 07:30 | prose poetry(散文詩) | Comments(0)