言葉を心のカメラにして

東京から夜空の帰り道

視界からは動かない翼を眺めると
その周りに、その時間には似合わない明るい雲が見えた

不思議だな、と思いながら狭い窓から覗くと
無言で輝く真っ白な満月

今日は厚い雲の絨毯が敷いてあるから
きっと地上の人には見えないんだろうな、
そんなことを思いながら
独り占めの月をさらに思い出に刻もうとカメラを手にした

しかし、機内の光が写る、カメラが反射する、
窓が邪魔してうまくいかない


そうして諦めた僕は、その景色を思い出せるよう
こうして言葉を綴ることにした

もう二度と同じ空を見ることはない

でも、この言葉を読み返せば、色も光も思い出せるはずだ
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by gallery_isolate | 2012-07-11 12:55 | poem(詩) | Comments(0)

青(、)過ぎて黒

振り返れば冷めた両目が
夜も光って憑いて回る

頬を伝う雨のような
雫もとうに乾かされた

鋭利な言葉でつけられた傷に
癒す間なく、声を塗った

澄み渡る空の青に罪深さ覚えて
望まない霧雨さえ優しく思える
真実が意味を失くす夜の
透明な、光点を、問う点の、統制は…


逆さまに堕ちる個々の身体が
地に届いて孤高を呪う

澄み渡る空の青に罪深さ覚えて
望まない霧雨さえ優しく思える
明け方に届く光の意味も
当面は、争点の、好転は、聡明な、
読点が、盲点だ、透明な、光点は…?
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by gallery_isolate | 2012-07-04 23:24 | lyric(詞) | Comments(0)