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ユウダチ

愛するものを愛するだけの時間も無いから起こした夕立ち
重力に素直に流れゆく川を
触れればその水は新しい

雅印が拒んだ、なぞっただけの文字
額縁が冷めた目で見ている絵

今日は何を想って右手は弦をはじいている?
同じ景色の部屋、昨日とは何が変わった?

青い風を切り走れば服の重さと時の尊さを胸に感じて
愛するものを愛するだけの時間も無い
沈む暇も回り道も許されぬから

マフラーも巻かずにオーロラを目指した
狂っていたのは盤面か? 針か?

持ち手には痛まない棘には棘を贈って
電波が飛び交う空から覗いて放った「さよなら」

夕立のような亀裂と刹那ささえも
幸せのために時に必要で
体を流れる赤が濁らぬ様に
古きは捨て新たを産んで真実(ほんもの)に近づく

見えない蜘蛛の糸に張り付いた言葉なら
歩く速度ですらもポケットから落ちていった 振り向かない

洗い立ての心が黒く染まっていたのは
薄い灰が厚く重なっていたから
愛するものを愛するだけの時間も無い
仮面の優しさを断って今貴方のもとから経つ
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by gallery_isolate | 2013-02-24 12:00 | lyric(詞) | Comments(0)

語るのは

傍にいてくれる「君」がいない僕にとって
この体を歩かせてくれるのはやっぱり歌でしかなくて
その歌を奏でてくれるあなたが「キミ」ならば
その答えは「歌であり、キミである」だろう

この途のそのほとんどにおいて
直接の関わりを持てない「キミ」にだけ救われているなら
この途の色は言葉の彩りで華やかなのに
その応えは「嘘であり、夢である」だろう

傍にいてくれた本当の「君」を想って
思い出を心の引き出しから引っ張り出しては
当時の色を、香りを、音を蘇らせてくれる
そのとき初めて、
その答えが「君」になり、歌が本当の彩りを添えてくれるだろう
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by gallery_isolate | 2013-02-04 23:48 | prose poetry(散文詩) | Comments(0)