安堵

瞼もはっきりとは開かない朝
突然、携帯電話が光始める

届けられた電子文書には
速報性のある知らせ

時計が止められたような気持ちも知らず
電車は無言で進んで行く

二人が並ぶその姿に
「安堵」を感じずにはいられない

他人とただ並ぶのとは違って
不思議な力が湧いて来る

決して片方が滅びるでもなく
決して声を失うでもなく

ただ「安堵」のつながりを失う
それだけが怖いと思った
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# by gallery_isolate | 2009-01-11 09:22 | prose poetry(散文詩) | Comments(0)

無知の無知

知らないね

僕は君を知らないね

久しぶりに会ったその日まで

何があったか知らないね

知らないね

僕のことも同様に

いくつもの出会い=別れ

重ねてるの知らないね


知らないね

君の好きなものだって

何が嫌いなのかって

そんなことも知らないね

知らないね

君のことだけじゃなく

君がふくよかになったことも

この国に新しい命が生まれたことも


そういえば

隣の国の歴史すら、

言葉すら、想いすら

知らないわけだし

僕たちは過去と今と未来

通じて何を知る?

ほとんどのことは知らないね

ほとんどのことは知らないね
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# by gallery_isolate | 2009-01-07 00:39 | prose poetry(散文詩) | Comments(0)

螺旋

走り続けた足を停めれば
見てきた視界が急に拡がり
宝物と信じたソレも
ガラガラ音を立てて崩れ逝く

ルーペに映ったちっぽけな人影
予想以上に価値がない時間
両手でバーに掴まる男も
あたふたする自分よりましで

ずっと自覚している否定と修正、不可能、仮定…?
つまりは頭に描く虹から、遥か揺さぶられる内からの諦め
月並みの言葉で自分を慰む
できる限りの手を灰空に伸ばしたら差し込む光を自ら消し去る


ずっと「自」隠してる震えと蠢き。類を…求める。
明日(あした)になれば判る明日(あす)のこと
硝子球に必死でかざすその両手も今は、
僅か怯える心しか映し出せずに
美しく瞼を祈るように閉じれば、消し去った光が戻って…
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# by gallery_isolate | 2009-01-05 07:51 | lyric(詞) | Comments(0)

じゆう?

じゆうとはときにふじゆうで、
えらんだのちにふじゆうさにしばられることも
「じゆう」のかのうせいにふくまれているなら
すでにみえているふじゆうさをみずからせんたくするのも
またじゆうないきかたなのかもねー
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# by gallery_isolate | 2009-01-04 11:09 | prose poetry(散文詩) | Comments(0)

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# by gallery_isolate | 2008-12-31 21:28 | picture & poem(写真+詩) | Comments(0)

クルスの海

クルスで囲まれた
思わずたたずんだ
波に逆らえない
僕の皮膚とたてがみ

素敵な嘘だけど
笑顔になれるなら
心から祈るわ
今だけの慰めに

雪の降る寒い夜更けに
願い叶う鐘を鳴らし
遠くを見てた人を待つ

過ぎ去れない記憶
流れ行く時
視界と意識の微かな差は
空の色でも雲の数でも
雪の重さにもつながって

確か、瞳より下、
マフラーで隠れて
ポケットに逃げた手の
温もりもわからない

揺れる水面越しでしか
見上げたことのない姿
戻せない時間を戻す

風の音に負けず
心に残る
ドアの閉まる音を求めて

続く足跡、近付いたなら
後ろを見ていても振り向く

聖なる夜は偶然か
願い通りの必然か?
切れるすべて失っても
瞳だけは残して…

過ぎ去れない記憶
流れ行く時
視界と意識の微かな差は
空の色でも雲の数でも
雪の重さにもつながっているよ

風の音に負けず
心に残る
ドアの閉まる音を求めて

続く足跡、近付いたなら
あなたでなくてもいい …あなたがいいけど
それでもすぐに振り返るわ
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# by gallery_isolate | 2008-12-26 19:20 | lyric(詞) | Comments(0)

PとA

相反する二つをもちあわせ
その一つは目力を隠してた

Pが黒でAが白。
いや、もしくは、
Pが白でAが黒?

丸めた背中に愛嬌を感じて
シンクロ、笹を食べようか
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# by gallery_isolate | 2008-12-22 08:13 | prose poetry(散文詩) | Comments(0)

しあわせの「しろ」

吐息も白に色附く季節。

何かを楽しみにしているのか、
それとも寒さがそうさせるのか、
道行く人を足早にする、
この季節にはそんな力がある。

川に佇む小石のように
忙しく流れる波にひとり、
冷えた躰を電信柱に寄せて、
高校時代の旧友と待ち合わせ。

出逢えた瞬間の喜びが
一旦、体温を押し上げて、
もっと総てを温めたくて言った、
「落ち着ける場所に行こっか」。

カフェラテのカップを手に、
三年の空白を埋める会話が途切れたとき、
ふたり、窓の奥に拡がる景色を眺めた。
いくつもの雪が地面に寄り添っていた。
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# by gallery_isolate | 2008-12-11 14:02 | prose poetry(散文詩) | Comments(0)

今、君の名前

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# by gallery_isolate | 2008-12-09 13:12 | picture & poem(写真+詩) | Comments(0)

ジョウカ

谷底からは見つけられない
百カラットの石だとて

飛び降りてなお見つけられぬは
通り過ぎたか幻か

いつ、君また帰るや?
そんな空振りのポプラ


先に墜つなら仰向けで待て
後で向かうは、頭は上

下で濡れたら温い気負いで
ただ立ち戻る黒い鞘に

いつ、君また帰るや?
そんな薄軽いジョウカ

持て!遊ぶための日と金で
飽き足りた夢と愛を飼う


疚しい過去と風鈴の紙
幸せ引く一は辛く

日が昇り夜光虫が静かに
雨の茂み 拓くラララ
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# by gallery_isolate | 2008-12-04 16:01 | lyric(詞) | Comments(0)