フェイド

真夏の黄昏 沈む太陽ほど
ゆっくりと 近づき辿りついた

唇は 潤い残したまま
戸惑いも残さず離れていった

君だけがそっと寄り添えば
尽きていた願いが目覚める
夢でしか入れない部屋の
壁を、ドアを、覚えている

天を仰いで雲すら見えないのに
辺りは灰色 慰めならもう要らない
ずっと滲んだインクの広がり方で
ゆっくり確かに薄くも深く残っていくよ


水を止めたこの空間は
静けさだけ鳴り響いてる
ぬくもりは残せない証
音も、光も、遠ざかって

冬の花は二度と来ぬ春を待って

ピースが欠けてるパズルは未完成のままで
時計は止まって 弱っていく体
風が吹いてる 総てを運んでほしいのに
どうして痛みを残して去り行くの?

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by gallery_isolate | 2017-04-10 18:30 | lyric(詞) | Comments(0)

contrast

真黒な色した景色に
真白な色をした吐息

かじかんでいるその赤い手と
ナーバスで青くなった顔


辺りが静かすぎる夜で
自分の鼓動がうるさいな

雪はすぐ地に染みていくのに
無言の時は続いている

街の二人は腕組むのに
僕たちの間には20センチ

やわらかな笑顔したいけど
ぎこちなく固くなってしまう


木の先についた星は今や
電球が切れかかっている

赤い帽子もトナカイもない
黒いコートで来てごめんね

白い布袋もないけれど
大きなギフトもないけれど

今日一番届けたいのは
何よりも大きな気持ちで


だから氷点下の寒さも
手をつなぐための武器にする

正義を信じている僕だけど
今日は君をさらう悪魔だ


冬の夜はcontrast
抱えてたこの思いをtrust
思い切ってランプを照らすと
そのチャンスこそが、きっとラスト

だからあたって向かってくんだ
だけれど決して砕けたくない
凍える季節を二人で
過ごして温め合いたい

醒めてほしくない夜の後には
新しい「二人」の朝が来る
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by gallery_isolate | 2010-12-06 12:28 | lyric(詞) | Comments(0)

これからふたりは
何をするのでしょう
涙も流さず
笑顔ふりまくでしょう

吐息も色づく
粉雪、白い空に
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by gallery_isolate | 2009-03-03 10:38 | lyric(詞) | Comments(0)

しあわせの「しろ」

吐息も白に色附く季節。

何かを楽しみにしているのか、
それとも寒さがそうさせるのか、
道行く人を足早にする、
この季節にはそんな力がある。

川に佇む小石のように
忙しく流れる波にひとり、
冷えた躰を電信柱に寄せて、
高校時代の旧友と待ち合わせ。

出逢えた瞬間の喜びが
一旦、体温を押し上げて、
もっと総てを温めたくて言った、
「落ち着ける場所に行こっか」。

カフェラテのカップを手に、
三年の空白を埋める会話が途切れたとき、
ふたり、窓の奥に拡がる景色を眺めた。
いくつもの雪が地面に寄り添っていた。
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by gallery_isolate | 2008-12-11 14:02 | poem(詩) | Comments(0)

空想スケッチ

雪が解ける、
肌が見える。
冷たかった?
日は浴びた?

根は夜明け、
茎が日の出、
葉の青空に、
花が開いた。

冬も待たず、
空想の中の、
野原描いて、
春を楽しむ。
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by gallery_isolate | 2008-11-13 00:13 | poem(詩) | Comments(0)