公道にて

赤信号を前に、どうして僕は渡らなかったのだろう

考動と行動が、一致しなかった僕がいる



-世の中に『正しいこと』などない。

車さえ来なければ『赤』でも渡っていいはずで

『身の危険がない』という問いを

崩せる論理はどうにもなくて


でも、向かい側の歩道に、今、

小学生が5人、止まっていて

『あるべきタイミング』を今か今かと待っていた


いつもなら何も思わず通過する

赤信号を前に、どうして僕は渡らなかったのだろう

青のランプが光るまで、待ち続けていた僕がいる


この時、論理を越えた『何か』が働いて

考動と行動が、一致しなかった僕がいる
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by gallery_isolate | 2010-02-13 10:43 | prose poetry(散文詩) | Comments(2)

僕は悪魔

悪魔の声を耳にした

喰われた仲間、思い出した

人は喰わない、と口にした

悪魔をさらに憎みだした


人を憎むその前には

裁きの儀式、行って

「人間性」の有無を見る


無、と認められし者だけが

頭と心に隠された

牢獄に入り、憎まれる


此処に現わる裁き人、

人間性を語りつつ

人を裁いてしまうのは

人間性が、低いから


僕は純粋、悪魔だから
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by gallery_isolate | 2009-09-08 22:49 | prose poetry(散文詩) | Comments(0)

基準経験値

ドライ、クール、冷めた、冷たい、寒い、に、
ホット、アツイ、暑苦しい、と、

僕らを図る指標は
温度だけでこんなだ
僕らを好みで分ける
基準の一つでこんなだ

人を選びたがる人間は
そのほんの少しの判断で
どれだけの湿度を見捨てて
許せなかった雨を受け入れたんだろう

人を選びたがるこの僕は
そのほんの少しの判断で
どれだけの湿度を見捨てて
同じ分の湿度を見捨てられたんだろう
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by gallery_isolate | 2009-05-18 23:21 | prose poetry(散文詩) | Comments(4)