しあわせの「しろ」

吐息も白に色附く季節。

何かを楽しみにしているのか、
それとも寒さがそうさせるのか、
道行く人を足早にする、
この季節にはそんな力がある。

川に佇む小石のように
忙しく流れる波にひとり、
冷えた躰を電信柱に寄せて、
高校時代の旧友と待ち合わせ。

出逢えた瞬間の喜びが
一旦、体温を押し上げて、
もっと総てを温めたくて言った、
「落ち着ける場所に行こっか」。

カフェラテのカップを手に、
三年の空白を埋める会話が途切れたとき、
ふたり、窓の奥に拡がる景色を眺めた。
いくつもの雪が地面に寄り添っていた。
[PR]
by gallery_isolate | 2008-12-11 14:02 | prose poetry(散文詩) | Comments(0)