選択

今乗車しているこの路線に下り線などない

乗客は皆、そのことを知っているようで判ってはいない


そんな一方通行の旅で立ち寄る停車駅で時より

乗り換え車両が待ち受けている


ホームの向かいにあるその車両への接続を選ぶのか否か


今乗車しているこの路線に下り線などない

乗客は皆、そのことを知っているようで判ってはいない

[PR]
by gallery_isolate | 2017-06-06 19:31 | prose poetry(散文詩) | Comments(0)

氷の人、氷の時

c0172718_12452590.jpg

冷徹な人
冷酷な人

きっとその人は氷の人

氷だから、冷たくないと
自分を保てなくなるのだろう


冷徹な人
冷酷な人

きっとその時は氷の時

氷にならざるを得なかった
理由がきっとあるのだろう



[PR]
by gallery_isolate | 2017-05-31 13:02 | prose poetry(散文詩) | Comments(0)

ウラギリ遊び

裏切りは疑いを産み、
疑いは憎しみを産み
憎しみは痛みを産み、
痛みは悲しみを産み、

悲しみは空の色を変え、
悲しみは街の音を変え、
悲しみは地球の重力を変え、
悲しみは心に残り、

その心は傷を抱え、
その傷は癒えないから、
その代わりに、一つの心は、
傷を忘れるだけの裏切りを産む。
[PR]
by gallery_isolate | 2011-01-09 18:48 | poem(詩) | Comments(0)

えいと衰退

少なくとも少し前の

デジタルの世界では

僕が総てだったんだ

体の一部取り外せば

大にも無にもなれた

時は流れ世代は移り

残り九つの仲間達も

独り立ちしていった
[PR]
by gallery_isolate | 2009-09-08 10:11 | poem(詩) | Comments(0)

淡い記憶

忘れかけたメロディ、何処へ?
共に消えたココロ、何処へ?
見えた雲の上にひとつ
すぐに跳んで腕を伸ばして

地図にもない 誰も知らない
たったひとり僕だけが知っている場所に…

淡い記憶
[PR]
by gallery_isolate | 2009-07-07 23:11 | lyric(詞) | Comments(0)

水道感

人のために生涯かけて

毎日水を通しています

生存のため、美を守るための

僕は水を通しています

わがまま言わず、身は動かせず

ぬるきも冷たきも選べないまま

ひたすら水を通した先に

我が身錆びるを、待つばかりです
[PR]
by gallery_isolate | 2009-07-06 17:41 | poem(詩) | Comments(0)

雨乞い

叫び出そうよ 暗い暗い午前4時
眠れぬ夜は まだ続く見込み
お似合い黒の花広げ
懐かしく新しい傷を背負う


谷から這い上がった後に
さらに深みにこける
雪でできた砂時計は
落ち切る前に溶ける

つないだ声 悔やみながら
無駄に描く先は 裏切りの画
昇る陽を押し込めたい

当然に甘い蜜に誘われるのは
甘い蜜から誘うから
山も川も平にして失くすよ

どうして大切な今、雨は降らない
感情かきたてる、僕は雨が欲しい


錆びた6弦と乱れた音階
調律さえも狂わせ
破滅的な美しさに酔いたい

手を切りゃ手が痛むけど
そこで目に映る赤は綺麗だろう
カルテより怖い 文字の羅列は
まだ少し 蓋しか

閉じたままじゃ見えぬ中身は
生まれながらに知るルールも
今は鎖で縛って 燃やしたい

どうして大切な今、雨は降らない
風も雷も起きちゃくれない
どうか、この平穏な部屋を壊して
僕の心を、景色すら鏡にして
[PR]
by gallery_isolate | 2009-07-05 04:56 | lyric(詞) | Comments(0)